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日本語の言語文化【『日本語学』2019年10月号】

特集◆日本語の言語文化

「雑誌『日本語学』2019年10月号」(A5判、88頁、1,300+税) 好評発売中!

 新しい高等学校学習指導要領「国語」では、必履修科目として、「現代の国語」と並んで「言語文化」が立てられた。「言語文化」については、現行の学習指導要領で「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」が設置されて以来、古典指導の枠組の中で活発な議論があったが、新設科目「言語文化」は、これよりも広い射程を持っている。例えば、新学習指導要領の目標「知識及び技能」の部分には、「現代の国語」の「実社会に必要な国語の知識や技能を身に付けるようにする」と対になる形で、「言語文化」には「生涯にわたる社会生活に必要な国語の知識を身につけるとともに、我が国の言語文化に対する理解を深めることができるようにする」と謳われている。こうした目標の意義や実現方法を考えていくことが、日本語学、日本文学、国語教育の研究者・実践者に、いま広く求められている。全般に、国語科における言語の側面が、従来以上に強調された、新学習指導要領であるが、その理念をどのように生かしていくかの議論の場を、『日本語学』誌は積極的に提供していこうと考えている。今回は、「言語文化」の概念からこれを行うものである。 

目次

〇言語文化学と言語文化教育 ………矢澤真人

〇言語文化と日本語史 ………高山倫明

〇文学の伝統と言語文化 ………谷知子

〇生徒が使う古語 ………河内昭浩
――「おぼゆ」「をかし」を中心に――

〇教室の「言語文化」をつくる ………澤田英輔
――科目「言語文化」における創作への誘い――

〇言語文化の授業実践 ………浅田孝紀
――「言語文化教育」の基盤としての「言語感覚の育成」と「修辞意識」を中心に――


【連載】
[ことばのことばかり]………はんざわかんいち
[校閲記者のこの一語]………高橋雅樹
[漢字を追いかける]………笹原宏之

 

雑誌『日本語学』 2019年10月号 試し読み

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著者略歴

  1. 浅田 孝紀

    東京学芸大学附属高等学校教諭
    東京学芸大学教職大学院特命教授(併任)

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