『書いて伝える・声で伝える 表現ワークブック』編著者にインタビュー!
B5・104ページ
【インタビュー】編著者・坂口陽子先生に聞きに行きました!
◆本教材の編集趣旨
今年度から新学習指導要領が実施れ、「話すこと・聞くこと」「書くこと」といった表現活動の時間を確保する必要があるなかで、これまで読解に重きをおいていて表現活動を実践した経験の少ない先生方もいらっしゃることと思います。
本教材では、特に注意すべきポイントを「極意」として示し、実際に意見文を書く「活動編」では模範例と添削例を並べて見せるなど、自学自習でも使いやすい構成としました。
文章の「序論・本論・結論」といった構成や、「主張と根拠」の関係などは、教科書などでも解説されているかと思います。しかし、実際に生徒を指導していて必要になるのは、そうした総論ではなく、「ここはもっと具体的に」といった指摘だったり添削の細かい点だったり、かなり個別の問題です。それらについては、先生方でも悩んだり、教え方に迷ったりされることがたくさんあると思います。
例えば「書く」活動においては、句読点の打ち方一つをとっても、なんとなく感覚で付けるのではなく、こういうポイントで打つと読みやすくなったり効果的であったりするということを、知識として得ることが、生徒自身にとっても、教える側にとっても重要です。そうした表現の基礎的な項目をまとめるよう、心がけました。
また、なかには、「そもそも意見とは?」ということがわかっていない生徒もいます。特に「執筆編」は、より良い文章を書くために「意見とは?」「良い問いとは?」から詳しく丁寧に解説した、他の教材にはない新しいアプローチだと思います。
◆オススメの使い方
ワークブックというタイトルの通り、例題を解きながら進める構成ですので、生徒さんが自学自習しやすい教材です。もちろん、必要に応じて授業でいくつかの項目を共有しながら進められるといいですね。
また今回、鹿児島純心女子中・高等学校の廣尾理世子先生と放送部の皆さんのご協力をいただき、「声で伝える」「活動編」の活動例を実践した動画を、付属資料としてQRコード掲載しています。この動画をお手本にしながら、ぜひ全国の学校でも、実践していただきたいと思います。
(聞き手:明治書院 三樹蘭)
インタビューの続きはこちらから!(YouTube配信中)
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