高等学校国語 選択科目の授業と学習評価【『日本語学』2023年春号】
特集◆高等学校国語 選択科目の授業と学習評価
令和5年度より、高等学校国語科で選択科目「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」の授業が始まった。
すでに令和4年度から、新課程必履修科目の「現代の国語」「言語文化」の授業が行われている。しかし実践の現場では、従来の授業スタイルからの転換が難しい状況がある。国語における「主体的・対話的で深い学び」を通した「指導と評価の一体化」は、道半ばだ。
学習評価の面では、観点別評価や評価の総括・評定に関心が向く一方、授業を通しての学習評価という「指導と評価の一体化」はいまひとつピンと来ない教員もいるだろう。
学習指導要領が求める「資質・能力」の育成とは具体的に何を指すのか。本特集では、学習指導要領を作成した執筆陣が、今回改訂の学習指導要領が目指す内容を解説し、選択科目で育成する資質・能力と、そのための授業づくりを紹介する。
目次
◯高等学校国語 選択科目の意味と意義(大滝一登)
――社会人としての国語の資質・能力の育成――
◯「論理国語」(島田康行)
――育成を目指す資質・能力と授業の構想――
◯「国語表現」の授業づくり(田中宏幸)
――インタビュー・枠組み作文・評価と処理――
◯「己」を問う(藤森裕治)
――「古典探究」が目指す資質・能力と授業観・評価観――
◯高等学校国語の学習評価(髙木展郎)
◉連載
[日本語が消滅する時]山口仲美
[エッセイ 社会と心に向かう言葉学]塩田雄大・横山詔一・岩田一成
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[新刊クローズアップ]中川奈津子・半澤幹一
・『新装版 ニホンゴ 「外」からみた日本語』
・『語りの喩楽』