天は尊く地は卑しくして、乾坤定まる。卑高以て陳なりて、貴賤位す。
本文(書き下し文):
天は尊く地は卑しくして、乾坤定まる。卑高以て陳なりて、貴賤位す。
読み:
てんはとうとくちはいやしくして、けんこんさだまる。ひこうもってつらなりて、きせんくらいす。
通釈:
天は高くして上に在って万物を覆い、地は低くして下に在って万物を載せている。また天地間の万物は低きより高きに至り、秩序を以て分かれ列なっている。
出典:
『新釈漢文大系 63 易経 下』1383ページ
「易」には十種類の「伝」(補伝、説明・解釈)がある。掲載したのは「繋辞伝」と呼ばれるものの冒頭である。