燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや。
本文(書き下し文):
燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや。
読み:
えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや。
通釈:
燕雀にどうして鴻鵠の大志がわかろうか。
出典:
『新釈漢文大系 87 史記 七 (世家 下)』890ページ
「陳渉世家」の冒頭の一節。雇われ農民の陳渉を世家に列した理由を司馬遷は、秦を滅ぼした天下激動の発端は陳渉の挙兵にあるからだと述べている(太史公自序)。「鴻鵠」は大鳥。小人物には大人物の遠大な志は理解できないことの喩えを言う成語として、広く世に知られる。