太史公曰く、五帝・三代の記、尚し。…
本文(書き下し文):
太史公曰く、五帝・三代の記、尚し。殷より以前、諸侯得て譜す可からざるも、周以来、乃ち頗る著らかにす可し。
読み:
たいしこういわく、ごてい・さんだいのき、とおし。いんよりいぜん、しょこうえてふすべからざるも、しゅういらい、すなわちすこぶるあきらかにすべし。
通釈:
太史公曰く、五帝・三代の記録は、はるか遠くで明らかでない。殷より以前は、諸侯については系譜はつまびらかではないが、周以後は、ようやくかなり明らかにすることができる。
出典:
『新釈漢文大系 40 史記 三上(十表 一)』1ページ
この巻には、十表のうち、三代世表第一~漢興以来諸侯王年表第五を収録する。掲載の文は、「三代世表」の冒頭。「三代世表」は、五帝の時代から夏・殷・周三代の年表である。