web国語の窓

明治書院の国語教育webマガジン

MENU

今日の漢文

天下方に乱れ、群雄虎争す。撥めて之を理むるは、君に非ずや。…

本文(書き下し文):
天下方に乱れ、群雄虎争す。撥めて之を理むるは、君に非ずや。然れども君は実に是れ乱世の英雄にして、治世の姦賊なり。

読み:
てんかまさにみだれ、ぐんゆうこそうす。おさめてこれをおさむるは、きみにあらずや。しかれどもきみはじつにこれらんせいのえいゆうにして、ちせいのかんぞくなり。

通釈:
天下はまさに乱れ、群雄が虎のごとく互いに争っている。これを治めて統一するのは、君でなくて誰だろう。しかし、君は実に乱世の英雄、治世の姦賊だ。

出典:
新釈漢文大系 77 世説新語 中』478ページ

新釈漢文大系 77 世説新語 中

 

ポイント
喬玄(『後漢書』では、梁国睢陽の人で尚書令を務め、人を見抜くことに長じていたとされる)が、若き曹操を評した言葉。

タグ

バックナンバー

ランキング

お知らせ

  1. 明治書院 社長ブログ
  2. 明治書院
  3. 広告バナー
閉じる