未済は、亨る。小狐汔んど済らんとして、其の尾を濡らす。利しき攸无し。
本文(書き下し文):
未済は、亨る。小狐汔んど済らんとして、其の尾を濡らす。利しき攸无し。
読み:
びせいは、とおる。しょうこほとんどわたらんとして、そのおをぬらす。よろしきところなし。
通釈:
「未済」は坎下離上の卦、その卦象は「火」(上象)が水(下象)の上にあり、両者相交わらざるの象を示す。……従って何事につけてもよろしいことはないとの占である。
出典:
『新釈漢文大系 24 易経 中』1299ページ
易六十四卦の最後、第六十四番目「未済」の冒頭の一行。