夫れ衆口は禍福の門なり。…
本文(書き下し文):
夫れ衆口は禍福の門なり。是を以て君子は衆を省みて動き、監戒して謀り、謀度して行う。故に済らざる無し。
読み:
それしゅうこうはかふくのもんなり。ここをもってくんしはしゅうをかえりみてうごき、かんかいしてはかり、ぼうたくしておこなう。ゆえにならざるなし。
通釈:
民衆の口は禍福の門である。それ故、君子は民衆の言を観察して行動し、民衆の口を戒めとして事を計画し、それを実行するから、成就しないものはない。
出典:
『新釈漢文大系 67 国語 下』427ページ
「晋語 三」冒頭。秦に破れて捕虜になった恵公に対して、大夫の郭偃が諫めた言葉。