web国語の窓

明治書院の国語教育webマガジン

MENU

今日の漢文

驃国王の雍羗に勅す。卿、性毅勇を弘め、代々貞良を済せり。…

本文(書き下し文):
驃国王の雍羗に勅す。卿、性毅勇を弘め、代々貞良を済せり。師徒を訓撫して、邦部を鎮寧す。王化を欽み承けて、朝章を奉ぜんことを思うは、睦鄰の善某を得、事大の明義を秉るなり。

読み:
ひょうこくおうのようきょうにちょくす。けい、せいきゆうをひろめ、よよていりょうをなせり。しとをくんぶして、ほうぶをちんねいす。おうかをつつしみうけて、ちょうしょうをほうぜんことをおもうは、ぼくりんのぜんぼうをえ、じだいのめいぎをとるなり。

通釈:
驃国の王の雍羗に勅す。貴公は、剛毅沈勇な性格に富み、代々正しく善良な家柄である。軍隊を訓練慰撫して、その国とする領土を安定させてきた。(この度)天子の德化をつつしんで承け、唐朝の憲章を推戴せんと考えたのは、四囲の国々と睦もうという善き政策であり、大国に仕えんとする賢明な選択であった。

出典:
新釈漢文大系 103 白氏文集 七上』429ページ

新釈漢文大系 103 白氏文集 七上

 

ポイント
「驃国王の雍羗に与うる書」の冒頭部分。元和2年(807)から6年の作。驃国は7世紀にミャンマー北部に建てられた国。9世紀に南詔によって滅ぼされた。「雍羗」は王の名。恭順の態度を示してきた驃国に対して、憲宗の代に、官職を与えることを通知した勅書。このころ白居易は、翰林学士・左拾遺等の官を歴任していた。

タグ

バックナンバー

ランキング

お知らせ

  1. 明治書院 社長ブログ
閉じる